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ガザ地区の空爆の倫理性―イスラエル側の立場;ある宗教組織からの手紙:「平和の絵本で-和を地球へ」活動日誌

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ガザ地区の空爆の倫理性―イスラエル側の立場;ある宗教組織からの手紙


以下のメールが舞い込んできた。
読んでみると、イスラエル側の立場について、説明している内容だ。様々な平和団体に、送付しているようだ。
WEBを見ると、カナダにあるキリスト教の一派?のようだ。

興味深く感じたので、メールアドレスを除き、以下、そのまま再掲する。

オサマビンラディン氏の主張と併せて読めば、ガザ・パレスチナ・イスラエルといった中東紛争の問題の本質が、もしかすると見えてくるかも知れない。
なお、以下の内容は、私ども平和の絵本の意見ではありませんので、ご了解ください。念のため。

@参考 オサマビンラディン氏のビデオメッセージ

---------------

平和に関心のある日本の皆様へ


添付された文章は、ワシントンポスト紙に書かれた、チャールズ・クラウトハマー氏(Charles Krauthammer)の「ガザ地区における倫理観の明暗(”Moral Clarity in Gaza”)」という記事を翻訳したものです。ガザで起きていることの背景について、日本のマスコミではあまり触れられていない事実を述べています。

日本はいわゆる“平和国家”であるため、イスラエルによるガザでの空爆への倫理性を問う人が多いです。しかし、考えてみてください。もしあなたが、わき腹を棒で殴られ、蹴られ、脳みそが飛び出すまで攻撃され、銃で撃たれる状況に置かれたら?そしてあなたの身近な人にも同じことが起こり、あなたの家族や愛する人が次々に殺されていったら?あなたの国に誰かが襲ってきて、すべての人々を打ちのめし始めたら?そして相手はあなたの仲間が皆殺しになるまで、それをやめません。敵は、たとえ自分が死んでも構わず、相手が死ぬまでその行為をやめない決心をもっています。もし、あなたが戦うことでそれが止められるかもしれなかったら、あなたは戦いますか?相手を殺しますか?それは私たち日本人がいう“殺人”、“犯罪”、そして私たちの一番嫌いな、“戦争”ではないですか?

日本人は、「悪いのは“戦争だ”」と悪者を一般化することで逃げ道をつくり、うわべの平和を好みます。もちろん戦争は決して好ましいものではありません。しかし、イスラエルでの状況は、イスラエルが好んで攻撃しているのではなく、ガザがイスラエルに挑んでいる状態です。戦わなければならない状況の中、せめてできることは、できる限り“倫理的な姿勢”で戦うことではないでしょうか。たったひとつの事実は、ユダヤ人が武器を捨て何もしなかったら、ユダヤは全滅するということ。また、パレスチナと周りのアラブの国たちが、武器をすべて捨てたら、・・・平和になるということ。イスラエルは、自分の領土を拡大することに興味はありません。事実、イスラエルは、平和になることを願いつつ、自らの領土を少しずつ減らし、彼らに与えてきたのです。

イスラム教の目的は、全世界をイスラム教に変えることです。信仰が変わらない人は、死ぬか、イスラムの奴隷になるかしか選択肢がありません。7世紀、中東でのイスラムによる侵略拡大は、その考えのもとで行われました。現在のパレスチナの地域にイスラムが初めて入ってきた根本は、暴力によるものです。その侵略以前に、アラブ人はパレスチナ地域にはいませんでした。パレスチナはいつ、どうやって、アラブのための国となったのでしょう?また、誰から奪った国なのでしょう?

もともとイスラエルだった国が、ローマの侵略によりイスラエルでなくなった時から1300年間、ユダヤ人はいろんな国で差別され、殺されてきました。1948年、ようやく国際連合の意志により、もともと自分の国であった土地をとり戻しました。やっと、1300年間ぶりでユダヤ人が避難できる国ができたのです。イスラエルの面積は、中東全体の1%の6分の1、つまり、たった0.166%のみ(※注)。しかも、その土地には、石油資源はなく、雨は降らず、砂漠がほとんどの厳しい自然条件です。それをイスラエルの人々は、周りのアラブの人々に攻撃されている間も、命がけで日夜を問わず一生懸命働き、驚くべき灌漑システムの導入などにより豊かな農地に変えました。

イスラエルがユダヤ人の手から離れた1300年間の間、トルコやイギリス、エジプトなどの帝国がイスラエルの土地を侵略していた間に、パレスチナの人々は、一度でも、自分たちのためにその土地が欲しいとは言いませんでした。また、そのほかの国が、パレスチナ人に「国」を与えようという考えもありませんでした。それなのに、ユダヤ人がやっとのことで国を取り戻し、避難所がやっとのことでできた途端、急に、パレスチナの人々は、その砂漠が欲しい、自分の国が欲しいというのです。そして世界の国々が、「パレスチナ難民に国を与えなければ」と言うのです。パレスチナの難民は、まわりのどのアラブの国の土地(前述のように、中東全体の約99.83%)にいっても、差別を受けることはありません。しかし、ユダヤ人が0.166%しかない面積の「イスラエル」という国以外にいけば、必ず差別に遭います。彼らは、ほかに行くところがないのです。際限なく飛んでくるミサイル、テロ、その中で自分の国を守ろうとするイスラエル人。そんな状況の中でも、できるだけ“倫理的な”行動をとろうと努力する姿勢を咎める権利が、平和ぼけの私たち日本人にあるでしょうか。

もし日本で、毎日複数のテロ事件があったり、近隣の中国や韓国からの攻撃があり、市民が毎日死んだりしていたら、日本人が韓国や中国に、“私たちは平和主義だから、仕返しはやめよう”という忍耐強い反応をできるでしょうか?オウム真理教や、北朝鮮問題であれだけ大騒ぎする日本は、イスラエル以上の行動をとるはずです。成田空港で、外国人ひとりひとりの指紋をとり、外国人移民をほとんど受け入れない閉鎖的な日本。これほどまでに必死に自らの国を危険から守ることを目指している日本が、なぜイスラエルが国境を守ろうとすることに対し、批判ができるのでしょう。大きな矛盾です。

添付の記事にあるように、イスラエル側はパレスチナ側に、爆弾を予告するなどして、なるべく一般人の死者を出さない努力をしています。自分たち自身の立場を不利にすることがわかっているのに、敵への事前予告メッセージをわざわざ送る理由は、倫理性を重んじるほかには、あり得ません。添付の記事を読んで、是非みなさんのご感想をお聞かせください。


マーク&万里子 ベンソン
E-mail: <>略
The Path of Truth <>www.thepathoftruth.com


※イスラエルをめぐる中東情勢をわかりやすくビデオ化したもの「中東で本当に何が起きたか」(英語のみ)からの引用(下記のリンク)。アラブとイスラエルの対立の歴史が10分間でよくまとめられています。
<>http://www.aish.com/jewishissues/middleeast/What_Really_Happened_in_the_Middle_East.asp

--------「ガザ地区における倫理観の明暗(”Moral Clarity in Gaza”)」-----------

「先週の土曜日、何千ものガザ市民はイスラエル軍からアラビア語で書かれたメッセージを携帯で受け取った。それはイスラエル軍が、ガザの人々に、武器が隠してある家から離れるよう予告するメッセージだった。」(2008年12月27日Associated Pressからの引用)
地域と政治の絡んだ紛争は、通常、倫理的に複雑なものです。しかしイスラエル、ガザ地区における戦闘はそうではありません。倫理的にみて、これほど明らかなのは珍しいだけではなく、痛々しいものです。
イスラエルは市民生活に対して道徳的な立場をとっています。それは、イスラエル側はガザ市民や「敵」の非戦闘員(従軍医師や補給関係の人など直接の戦闘に関わらない人たち)に前もって危険が迫っていることを、自らのリスクを負ってまで警告します。ハマスは容赦のないロケット射撃や武装していないイスラエル兵への臼砲襲撃によって、この紛争を始めました。ハマスは、過去3年間でガザから6464回もの発砲をしました。またハマスは、武器をパレスチナ市民の家の中や側に置くことを故意に行っています。
これには二つの目的があります。一つ目は、イスラエルが市民のいるところを避けて攻撃するという倫理観を利用し、ハマスはパレスチナ市民をあえて武器のそばに置き、市民を危険にさらしてまで、ほんの少しでも多くの武器を守ろうとします。二つ目に、ハマスはイスラエル兵が新型の精密兵器を保持しているにもかかわらず、攻撃に伴う副次的被害があることを望んでいます。もし運がよかったら、イスラエル軍の攻撃が狙いを外し莫大の数のパレスチナ市民が死ぬことを望んでいます。そしてもちろん世界はイスラエルを非難するでしょう(訳者注:つまり、イスラエル軍の爆撃でパレスチナ市民が死ねば死ぬほど、ハマスにとっては、イスラエルが悪者であることを世界にアピールするよいチャンスになるのです)。
ハマスにとって、ユダヤ人が死ぬことよりもパレスチナ人つまり、国民が死ぬことがもっともありがたいことです。ユダヤ教徒を殺すというと宗教心と殉教心(自己の信仰する宗教のためにその身命を犠牲にすること)がいたるところにはびこっていて、それは本当に邪悪なものです。例えば、ハマスの子供向きのテレビ番組で、無邪気で皆が大好きなミッキーマウスのようなキャラクターのパレスチナ人が、イスラエル人を棒で死ぬまで打ちのめすというものがあります。
今日のガザ地区での戦闘において、片方はできるだけ多くの市民が悲しみ、敵と味方両方が苦しむことを追求しています。そしてもう片方は、敵と味方の両方をできる限り救うことを目指しています。これは何度も繰り返されているテーマです。イスラエルは2006年のレバノンのヒズボラ襲撃前にも南レバノンの村人に同様の警告をしました。相手に事前に攻撃の予告をする敵がいるのでしょうか。イスラエルは自国の軍人の命の犠牲を払うリスクを負うことを知りながら、彼らに警告をしました。
ハマスとイスラエルの間にはこんなにもやり方に違いがあります。やり方だけでなく目的にも同じくらい明快な違いがあります。イスラエルはガザに一つの目的を持っています。それは、2005年にガザを引き渡したときに望んだような、平和な状態、つまり争いのない制限制約のない正常な関係をガザに持つというものです。パレスチナを支配していたトルコやイギリス、エジプト、ヨルダン、パレスチナのどこの国もパレスチナに国を与えたことがなく、イスラエルがパレスチナにガザを初めて国として与えたのです。
結果として何が起こったでしょうか。これは遠い昔の古代史ではありません。パレスチナ人が自分の国を手に入れたいという理由で建国を始めたのでしょうか?違います。そこには道もないし、裁判所もないし、工業もないし、議会もないし、市民社会も全くないのです。またイスラエル人がパレスチナ人に残した温室ハウスなどの繁栄したインフラは破壊され、放棄されました。その代わりに、イラン人の支援を受けているガザのリーダー達は、彼らのすべての資源を、武器の輸入やテロリストの訓練、イスラエル人をガザとの国境をこえて誘拐するためのトンネル建設など、テロ資本につぎ込みました。そして、もちろんミサイルを飛ばし続けることにも資本を費やしています。
パレスチナ人の不満は何でしょうか?占領や軍による統治、植民化が不満なはずはありません。2005年の9月、イスラエルがガザの入植地から撤退したとき、それらすべては排除されたからです。彼らの不満はたった一つ。ハマスはそれについて隠したりしていません。それは、・・・イスラエルの存在自体です。
ハマスはその戦略も隠していません。対立を挑発しているのです。市民が殺される、避けられない事態を待っているのです。そして世界へイスラエルに汚名をきせようとしているのです。そして、レバノンで起きたことと全く同じように、約束の守れない休戦状態を強制します。そしてレバノンでのように、休戦期間は次の戦争へ向けての再武装、戦争体制再建への時間かせぎです。永久に続く戦争です。パレスチナの存在する理由がイスラエルの根絶であるならば、起こりうる2つの結果は、ハマスの崩壊か、イスラエルの消滅しかありません。
イスラエルが今できる唯一のことは、前回ガザ地区を引き上げたときにしなかったことをすることです。それは引き上げの際、イスラエル軍がもう占領をしない代わりに、イスラエルに対しての攻撃や暴力を一切許さないという条件をつけなかったことです。その条件をつけなかったがために、イスラエルは攻撃を受け続けることになったのです。その攻撃から自国を守るためにイスラエルは軍を出さなければならない結果となりました。このことをパレスチナ側はイスラエル軍が自分達を攻撃しているという言い訳にしました。結果的にイスラエルは、絶え間ないミサイル攻撃やテロ、暴力と攻撃を黙認したことになってしまいました。 
ハマスが6ヶ月間の停戦の延長を否認したこと(ただしこの期間、ロケット射撃は止むことはなく、頻度が減っただけであった)はイスラエルにとって3年前に取り付けるべきであった条件を再び取り付けられる機会となりました。それはロケット射撃のない、追撃砲のない、誘拐のない、戦争のない、という絶対条件です。アメリカ政府が正式に述べたような、持続的で永続的な休戦。もし今回の戦いがこの条件が満たされない状況に終われば、イスラエルがまたもうひとつの戦争に負けるということです。今後の行方は、イスラエルが勝つために必要な勇気と自分達がしていることが倫理的に正しいという確信を持ち続けられるかにかかっています。

翻訳 中岡 舞、ベンソン マーク&万里子
原文は、ワシントンポスト、再出版は下記のリンク(Aish.com)より

http://www.aish.com/jewishissues/middleeast/Moral_Clarity_in_Gaza.asp


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