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2発目の原爆:「平和の絵本で-和を地球へ」活動日誌

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私どもの平和と癒しの運動の、日々の活動日誌です。

2発目の原爆


今日は長崎の原爆の日。

前にも書いたが、2発目の原爆が落とされたことには、大変に大きな意味があると思う。

「原爆投下は、戦争を終わらせるために仕方なかった」

これは、今でも多くの米国人が信じていることで、米国の学校教育で公然と教えられていること。米国のリーダーたちが、口にしていること。イギリスのサッチャー元首相も、日本の講演会で、まったく同じことを主張していた。

もちろん、米国人が、そう認識する心理は当然。誰も自分たちを大量殺戮者とは思いたくない。
それを非難する気持ちは僕にはない。

しかしながら、虐殺という現実を恐れ、自己正当化の誘惑にかられ、「仕方なかった」という認識に逃れれば、それはイコール現実逃避となる。
現実から逃避すれば、―その場は楽でも―、決して、望む現実を手にいれることは出来ない。
それが悪だからではない。
逃避していたら、望むものを手に入れることが出来ないという、いわば自然法則に過ぎない。

さて、現実逃避をすれば、自身の文化を見直すことも出来ない。なぜ、大量殺戮を行ったのか、その原因について考えることも出来ない。
何しろ、「仕方なかった」のだから。

さて、逃避を続ける限り、現実は、常に自分を裏切ってしまう。
どれほどもがき苦しんでも、思い通りの現実を手に入れることは出来ない。

そしてその結果、多くの米国人が、気の毒なことに、今も、望まない現実に傷ついている。・・・そんな風に僕には見える。

その現状を癒す、おそらく唯一の方法は、現実逃避をやめること。

原爆に関して言えば、長崎への原爆投下は、その鍵をまさに提供してくれている。

「原爆投下は、戦争を終わらせるために仕方なかった」・・・この現実逃避の罠から脱出するためには、以下のように自問自答するだけで足る。

「では、2発目の原爆投下は? 広島の3日後の長崎への原爆投下も、やっぱり、戦争を終わらせるために仕方なかったの?」

長崎への原爆投下は、広島のわずか3日目に投下されたもの。
広島の原爆の威力を日本政府が認識し、敗戦を決定する。・・・3日間で、出来るはずもない。
2発目の原爆投下が、「戦争を終わらせるために仕方なかった」と認識することは、つまりは、相当に難しい。

つまり、「原爆投下は、戦争を終わらせるために仕方なかった」
という認識が、実は現実から乖離したものであることを、2発目の原爆が何よりも雄弁に教えてくれている。

つまりは、これっぽちの自問自答を行うことだけで、現実逃避を終わらせ、現実に立ち返ることが出来る。

そうすれば、現実に立ち向かえる。現実を変える道が開き、望まない現実に、いつまでも傷つくことはない。

そんな気づき・癒しへの道を、長崎の犠牲者たちは、開いてくれているのだと思う。加害者たちに向かって。
世界へ向かって。

2発目の原爆。たった3日後の原爆。・・・そこには、だから人類史上、巨大な意味があるのだと思う。

黙祷・・・
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  1. 2007/08/09(木) 20:03:52|
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  3. トラックバック:0|
  4. コメント:8
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コメント

Crystal2さん、こんにちは
書き込みありがとうございます。

>8月6日に広島に原爆が投下されたのち、日本軍部は戦争継続の姿勢を堅持したのです。

これが史実だとしてみましょう。
ではなぜ、日本軍部がそういう「お馬鹿な姿勢」を取ってしまったと思われますか?

そこには、もちろん、色々な理由がある得るでしょう。人の行動には複数の動機が隠されているものですから。

1つの理由はアホだから? ・・・かもしれませんね。もう一つは、意固地になっていたから?・・・かもしれませんね。 あるいは、当時の日本軍部の人達が、みんな精神異常で戦争マニアだったから? ・・・どうでしょう? 頭がおかしい人も中にはいたかも知れませんね? 

でもきっと、たくさんの理由の中の1つには、以下の理由もあったのではないかしら?

>広島の原爆の威力を日本政府が認識し、敗戦を決定する。・・・3日間で、出来るはずもない。


・・・話は違いますが、本体サイト(www.j15.org)で、平和をテーマに様々な絵本を発表しています。お暇なとき、是非、ご覧になっていただけると嬉しいです。




  1. 2007/09/03(月) 00:51:55 |
  2. URL |
  3. 東郷 潤 #-
  4. [ 編集]

二度目の原爆投下について

こんにちは。サッチャーの原爆に関する発言を追っていて、ここにたどり着きました。
むろん、私はアメリカの原爆投下を擁護するものではないことをあらかじめお断りしておきます。

>長崎への原爆投下は、広島のわずか3日目に投下されたもの。
>広島の原爆の威力を日本政府が認識し、敗戦を決定する。・・・3日間で、出来るはずもない。

これは認識が間違っています。
8月6日に広島に原爆が投下されたのち、日本軍部は戦争継続の姿勢を堅持したのです。
それがどういう形でアメリカ側に表明されたのかは忘れましたが、私はそのように記憶しています。
その日本軍部に対するアメリカの答えが、8月9日の長崎への原爆投下という流れになっています。

以上、差し出がましいようですが、書かせていただきました。
  1. 2007/09/02(日) 23:55:41 |
  2. URL |
  3. Crystal2 #-
  4. [ 編集]

ええ、もともと勝ち目の無い戦争でしたけど、ミッドウェー海戦で負けて主力艦隊を失い、あの時点で日本が勝つチャンスは0になりましたよね。

そう考えると、米国は、ミッドウェーのあとなら、その気になれば、いつでも、戦争をやめること、出来たのではないかしら?

あとは、降伏条件の問題だけで。


そうすれば、沖縄戦も硫黄島も、東京大空襲も、原爆も、シベリア抑留も、北方領土問題も無かったでしょうね。
むろん朝鮮分断も、避けられたのではないのかなあ・・・? 朝鮮分断が無ければ、北朝鮮の日本人拉致事件もおきなかったでしょうね。

歴史で「もし」を言っても仕方ないですけど。^^
  1. 2007/08/11(土) 02:18:16 |
  2. URL |
  3. 東郷 潤 -平和の絵本 #-
  4. [ 編集]

本当に

なんと、そうだったんですか・・。

1945年4月には連合軍が沖縄本土まで上陸し、5月には同盟国ドイツの降伏。
唯一、たった一国残った日本を相手に原爆とは、何かほぼリンチに近いような感じも受けます・・。
せめてもう少し日本の出方を伺う姿勢は欲しかったですよね。

いや、むしろ、日本は原爆の効果を試すためのスケープゴート的な存在としての意味合いもあったのではと邪推してしまいます(><;
  1. 2007/08/11(土) 00:19:07 |
  2. URL |
  3. おっさん #-
  4. [ 編集]

おっさんさん、こんばんは

原爆の日のNHKでやっていましたが、米国の教師25人に聞いたところ、24人が「原爆投下は、戦争を終結させるために仕方なかった」と子どもたちに教えていると答えたそうです。

1人の女性教師は、「2発目のことを思うと、そう教える自信がない」と言っていたとか。

戦争終結に関しては、かなり早い段階から、日本政府は、第三国の外交ルートを通して、戦争終結の道を模索していたそうですよ。

戦争をやめること自体は(降伏の条件は別として)、米国がその気になれば、何ヶ月も前に可能だったと理解しています。
  1. 2007/08/11(土) 00:05:05 |
  2. URL |
  3. 東郷 潤 -平和の絵本 #-
  4. [ 編集]

うーむ

潤さん、恥ずかしながらわたくし、欧米諸国でそのような教育がされてるとは思いませんでした。

「原爆投下は、戦争を終わらせるために仕方なかった」
ここは、
「原爆投下は、早期に米国が勝利するために仕方なかった」 の
間違いのような気がします。
  1. 2007/08/10(金) 23:34:43 |
  2. URL |
  3. おっさん #7a.2hWyg
  4. [ 編集]

>つまり皆んな規模も質も小さいながら、本質的には同じ様な事をやってるんだという。。。

いや、まったくその通りです。^^

>世界が滅びるその時に「俺が悪いんじゃない!」とか思ってたとしたら
滅びる意味さえなくなっちゃいますね…ってチョット変な言い方ですが。。。


はは、まったくですね!
  1. 2007/08/10(金) 00:04:00 |
  2. URL |
  3. 東郷 潤 -平和の絵本 #-
  4. [ 編集]

自分の問題として考える必要がありますね。
つまり皆んな規模も質も小さいながら、本質的には同じ様な事をやってるんだという。。。

それに「わかった わかった。原爆が仕方なかった訳じゃない事は認めるよ。でも俺がやったんじゃないからね!」とかではね。

世界が滅びるその時に「俺が悪いんじゃない!」とか思ってたとしたら
滅びる意味さえなくなっちゃいますね…ってチョット変な言い方ですが。。。
  1. 2007/08/09(木) 23:43:50 |
  2. URL |
  3. かっさん #-
  4. [ 編集]

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