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日本民族のトラウマ―開戦の日に思う:「平和の絵本で-和を地球へ」活動日誌

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日本民族のトラウマ―開戦の日に思う


12月8日は、真珠湾攻撃で対米英戦争が勃発した日だ。
この日によせて、思うことを書いてみよう。

ネットなどを見ていて時々思うのだが、戦争に関して、個人レベルで様々な見直しがされており、その数が増えているということ。美談もあれば、ひどいという話もあるが、多くの人がいまだに、戦争について語っている、・・・だけではなく、そうした声が増加している、より草の根レベルへ広がっている。
そんな気がするのだ。

いかがだろうか? これは僕一人の感想だろうか?

それも、語っている人の多くは、戦争を知らない世代。
戦争経験者は、もう70年以上前のことであり、かなりの年齢になっている。彼らの声をネットで見ることは少ないが、若い世代の人たちが、戦争について見直そうとしている、その気運が高まっている、と感じるのだ。

それは僕にとっては、大いに勇気づけられることなのだ。
・・・それをご説明するために、個人のトラウマの発生と解消の流れについて話をふりたい。

何かひどい出来事などを経験し、消化しきれない場合、人はその出来事を心の底に押し込めようとする。無かったことと否定し(極端な場合は、記憶を喪失)、思い出させようとするものに対しては、感情的になって攻撃し、記憶を封印する。善悪の錯覚も、もちろん使われるだろう。これがトラウマの発生だ。

そして何年もたって、少しずつ記憶を取り戻す。少しずつ感情を発散させながら、準備を整える。準備ができるまでは、何度となく、ヒステリックな発作を繰り返す。事件にかかわる相手を全否定したり、自分を全否定したり、極端から極端へと、心がぶれる。それを繰り返す。

そしてある日、準備ができる。そして過去の辛い出来事をもう一度、追体験し(精神的には、初めて体験し、と言えるのかもしれない)、その出来事の深い意味を知る。

辛かった出来事が起きた、一段と深い意味を実感することで、納得感が生まれ、癒しが生まれ、はじめて、トラウマが消える。そして、その辛い出来事を卒業する。手放す。

トラウマが消えた人間は、大きな試練を乗り越えて、一段と心が成長している。


さて、話を戻す。
このトラウマの話を、日本民族という集団が共通して持つ戦争・敗戦のトラウマへと当てはめて観察してみる。
すると、とてもよくあてはまるのだ。

戦後は、長く全否定の時代が続いた。ちょっとでも戦争を連想させるものには、多くの人々がヒステリックになり、全否定をした。

子供の時に見た怪獣映画では、小さな子供一人の命と引き換えに、宇宙怪獣へ、地球人全員が降伏するというストーリーが描かれていた。一人の子供の命は地球よりも重い、とだ。それで数十億人が虐殺されたらどうすんだ、と僕は子供心に思ったのだが、そんな映画が商業ベースに乗るほどに、人々は戦争を嫌悪し全否定をしていた。

ところが最近、そうした全否定の声が、弱くなっている。いわば悪と裁くことによる、目隠し効果があまり使われなくなってきている。全否定の声が弱まると同時に、それまで抑圧されていた美談、といったものが頭をもたげている。

しかしながら、単純な美談といったものも、それを善へと裁くことに使われれば、それは全否定と同じく錯覚効果があり、まだ、追体験/直面までには至っていない。全肯定も全否定と同じく、トラウマに立ち向かうための準備段階にすぎないのだ。

とはいえ、全否定の時代が終わり、そろそろ追体験をするための、準備段階に入ってきたのかなと観察することは出来るのではないだろうか。


先の戦争に関して、まだ日本民族は、トラウマを抱えている。
つまり、このような感覚だ。多くの人々はそれをシコリのように感じるかもしれない。


●なんであんな戦争をしてしまったのか?
●なんであんなに、ひどい目に会わなければいけなかったのか?
●あんなひどい目に会ったことに、あの戦争に、いったいどんな意味があったというのか?


直面し、追体験すれば、より深い戦争の意味が見えてくる。するとそこには「そうだったのか!」という納得感が生まれ、シコリは溶け、トラウマは消え、過去の経験を血肉として成長することができる。

戦争に関する、様々な話の増加は、日本民族が、戦争体験者の減少とともに、戦争体験をこのまま忘れ去るのではなく、トラウマへの直面という道を進んでいるように、僕には思えるのだ。

いつか、日本民族は戦争のトラウマに直面し、追体験し、過去の経験を血肉として成長することができるのではないか、と僕は大いなる期待をしているのだ。

わが平和の絵本が、その一助になればと願っている。^^


---------------

・・・このまま忘れ去るなど、決して致しません。
黙祷




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  1. 2013/12/08(日) 16:10:21|
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